コラム COLUMN
重度の歯周病でも抜歯しない「歯周再生治療」とは?
こんにちは。
枚方市香里ヶ丘の歯科・歯医者「きたやま歯科・矯正歯科・こども歯科クリニック」です。
皆さまは歯周病についてどれくらい知っていますか。
歯の周りの細菌感染が原因で歯ぐきや歯を支える骨が溶けてしまう病気、歯周病。
日本の30代以上の3人に2人が歯周病であるといわれており、歯を失う原因ナンバーワンとあって関心が高い方も多いのではないでしょうか。
では、歯周病の治療にはどのようなものがあるかご存じでしょうか。
歯石の除去、ぐらつく歯のかみ合わせの調整など色々ありますが、重度の歯周病になると、抜歯に至るケースもあります。
そこで今回ご紹介したいのが歯周再生治療です。
歯周再生治療とは重度の歯周病でも抜歯をしないで組織を再生する治療法です。
今回は、その中のひとつ、治療薬「リグロス」を使った歯周病の治療について解説します。
リグロスとは、2016年に保険診療に認可された歯周病治療薬です。
歯周病の進行によって溶けてしまった骨の部分に薬を塗ることで血の巡りがよくなり、組織の再生を促します。
保険診療なので、患者さまが負担する治療費は1~3割となります。
リグロスを使った治療法について説明します。
まずは歯ぐきを切開し、歯周ポケットの深くまで入り込んだ歯石を取り除きます。
その後、きれいになった歯ぐきに薬を塗布します。
リグロスの作用で溶けてしまった歯周組織を再生し、また噛める状態に改善していきます。
リグロスを使った治療法についてご理解いただけたでしょうか。
ただし、リグロスは誰でも受けられる治療方法ではなく、歯ぐきの状態や既往症によって適応となるかどうかが変わってきます。
歯周病の進行の状態によっては適応とならず、抜歯をするしかないこともあります。
「自分はまだ大丈夫」と油断せず、ぜひ早めに受診してご自身の歯の状態を確認することが大切です。
なかなか治らない歯周病にお困りでしたら、当院の医師が丁寧に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
最近の投稿
- 抜かずに歯を残す「根管治療」とは?
- 重度の歯周病でも抜歯しない「歯周再生治療」とは?
- むし歯になりにくい!栄養補給できるおやつ~かんたんレシピ付き~
- かみ合わせが美容と健康におよぼす6つの影響
- もしかすると歯周病?セルフチェックで早期発見!