小児歯科pediatrics
歯医者さんを苦手にさせない!お子さまに寄り添った治療を
大人の方でも、子どものころの歯の治療が原因で、歯医者が苦手な方がいらっしゃいます。
心の準備ができていないうちの治療は、お子さまにとって大変なストレスの原因になる可能性があります。
その結果、歯医者が苦手になってしまうと、これからの治療がスムーズに進みません。
当院では、治療を行う前に「歯医者さんに慣れる」ことを大切にしています。
初めての場所で知らない人に治療をされるのは、大変なこと。
まずは、歯医者に通うことから始めます。
お子さまのペースに合わせることを優先し、できることから少しずつ進めていきます。
診察台に座れたらしっかりほめてあげてください。
お子さまにもわかりやすいようにしっかり説明を行いながら、お口を開ける、歯磨きができる、とできることを増やしていきましょう。
歯医者さん嫌いのお子さまへの対応
■歯医者さんに行く前のお家での準備
歯科医院はお口の悪い部分を治療して、キレイにするところです。
「ちゃんと歯磨きしないと歯医者さんで痛いことされちゃうよ」など「歯医者=痛い」のイメージを与えないようにしましょう。
歯科医院を「痛いことをする怖いところ」だと思われてしまうと、通院のたびに嫌がるお子さまを無理に連れてくることになりかねません。
「お口がキレイになって気持ちがいいね」と声をかけ、歯医者はむし歯をやっつける頼りがいのあるところだと教えてあげてください。
■歯医者さんでのお子さまとの接し方
保護者の方が緊張してソワソワしていると、お子さまにも伝わってしまう恐れがあります。
「何も心配はいらないよ」と、いつも通りの笑顔で接してあげてください。
保護者の方が落ち着いた様子だと、お子さまもきっと安心してくれるでしょう。
■治療が終わった後にお子さまにしていただきたいこと
●しっかりほめる
治療中に泣いてしまっても、しっかりほめてあげてください。
「頑張ったね」「すごいね」など、声をかけてあげましょう。
保護者の方に自分の努力を認めてもらえると、お子さまも「次は頑張ろう!」とやる気が出るかもしれません。
●叱らない
お子さまによっては、最後まで治療ができないことがあるかもしれません。
そのような場合でも絶対に叱らないであげてくださいね。
「歯医者さんで泣いたら怒られる」と思うと、さらに歯医者さん嫌いになってしまうでしょう。
当院では、泣いてしまうお子さまにも優しく対応し、寄り添った治療を心がけています。
「ここまで頑張ったから、次回はきっと大丈夫!」と、笑顔で励ましてあげましょう。
定期検診で早期発見・早期予防・早期治療を
お子さまの歯医者デビューは、むし歯ができる前にお越しください。
初めての歯医者さんがむし歯の治療であれば、「歯医者=痛い」というイメージがついてしまいます。
「予防ケア」のための通院なら、痛みもなくお口のチェックを行うだけです。
お口を開けるのが難しいようなら、診察台に座って歯医者の雰囲気を味わうだけでも大丈夫です。
お子さまのお口の健康を守っていくためにも、気軽に歯医者さんに通っていただき、むし歯のないお口をめざしましょう。
当院の予防ケア
●定期検診
乳歯は歯質が弱く、むし歯になるとあっという間に進行してしまいます。
むし歯を予防するためには、できるだけ早く異常を見つけることが大切です。
当院では、3カ月に1回の定期検診をおすすめしています。
お帰りの際には、次の検診の予約をおねがいします。
●染め出しでお子さまにもわかりやすく
お子さまにも磨き残しの場所が一目で見てわかるように、「歯の染め出し」を行っています。
磨けていない場所がピンク色に染まるので、お子さまにもわかりやすいです。
歯科衛生士が適切なブラッシング指導を行い、ピンク色に染まった部分をキレイに磨く方法をわかりやすくお伝えします。
●フッ素塗布
定期検診ではお子さまにフッ素塗布を行っています。
フッ素塗布はお子さまのむし歯予防に有効で、むし歯菌の働きを抑制し、歯質を強くする効果があります。
お子さまの年齢に合わせた、適切な濃度のフッ素を選んでいるのでご安心ください。
ごく初期のむし歯の場合、フッ素を塗布することで、元の状態に戻る可能性もあります。
●ブラッシング指導
むし歯予防の基本はご家庭での歯磨きです。
お子さまのお口の健やかな成長のためにも、歯磨きの習慣をつけましょう。
当院では、お子さまにもわかりやすいように、正しい歯磨きの方法を指導しています。
まだ、むし歯にならないように、1人で歯を磨くのは難しいです。
むし歯のないお口を維持するためには、保護者の方が行う仕上げ磨きがポイントです。
お子さまに合わせたブラッシング指導と一緒に、効果的な「仕上げ磨き」の方法もアドバイスいたします。
ご家庭でできるむし歯予防
●食事
普段のお口の中は中性を保っていますが、食後は酸性に傾きます。
酸性の時間が長いと、歯が溶けやすい状態が続いてしまいます。
「だらだら食べ」や「ちょこちょこ食べ」は、むし歯の原因になるため、食事やおやつは時間を決めるようにしましょう。
●糖分を控える
むし歯菌は、食べものや飲みものに含まれる「糖分」をエサに繁殖します。
とくに甘いおやつやジュース、スポーツドリンクなどの砂糖は、むし歯のリスクを高くします。
野菜や果物などの自然な甘みのおやつを食べたり、飲みものをお茶にしたりするなど、糖分を控えたおやつを工夫しましょう。
●食後の歯磨き
「食べたら磨く」を習慣にして、いつまでも歯を大切にしましょう。
また、保護者の方の仕上げ磨きも重要です。
歯磨きの歌や、ぬいぐるみを使った仕上げ磨きなどもおすすめです。
歯磨きが親子のスキンシップの時間になるように、サポートいたします。